日が翳りクロコムラサキの活動がひと段落してしまったので、まだ端境期の可能性があるシルビアシジミを探しに移動しました。
2000年頃までは、シルビアシジミの北限は栃木県と言われていたようですが、能登半島のこの地の方が北緯が高く、現時点では北限のようです。
クロコムラサキが目的とは言っても、はるばる500km程の道のりをやって来たのだから、擦れた個体でもいいから北限のシリビアを撮影して見たい。と、期待を込めての移動。
途中、naoggioさんが、海辺の小さな集落の家並みが綺麗なので撮影したいと停車。
車を降りたところにオニグルミが大きな実をつけていた。
時期的には遅いが、このあたりにもオナガシジミがいるのかなぁ、なんて思いながら、集落を撮影するnaoggioさんとSさんを横目にオニグルミの実を1枚。
OM-D EM-5 [LUMIX G FISHEYE 8mm] 2017/8/19(拡大表示できます)
ポイントに着くと直ぐにSさんがシルビアを見つけてくれた。
7D MarkII [EF 300mmF2.8LII]
そこそこ綺麗だと思ったら、左側の前翅がなかり・・・orz
♀もそれなりに擦れていた。
いくら北限と言っても、葉っぱの上の写真だけだとつまらないが、ここでは、海をバックにした写真が撮れました。
海に目をやると、10cm程のサヨリの稚魚が泳いでいた。
擦れた個体でもと思ってはいたが、撮影できてしまうともっと綺麗な個体はいないのかと思うのは世の常。それとも私だけ? ^^;
周辺を探していると、クズの葉に不自然な枯葉がついている。
アカエグリバだった。
OM-D EM-5 [LUMIX G FISHEYE 8mm]
その後、naoggioさんがタマムシを見たと言う、私の目の前にタマムシが飛んで来たが、そのまま飛び去ったので撮影はできなかった。
すると、Sさんが「こんなのがいたよ」と持って来たの手の中にタマムシがいた。
OM-D EM-1 [MZUIKO ED 12-40mmF2.8]
ピカピカのタマムシにしばし見とれながら撮影。
こんな間近でタマムシを撮影したのは初めて。
美しいですね。
でも、ミヤコグサの上は慣れていないようで、歯の隙間に落ちてもがいている。
見かねてSさんが救出。
近くの電柱に移すと、産卵管を伸ばして産卵したい様子。
その後、電信柱を上にどんどん登っていった。
新しい個体は見つからないので、移動。
次のポイントもちょっと擦れた個体が数頭だった。
7D MarkII [EF 300mmF2.8LII]
そしてまた次のポイントへ。
ここでは、かなり綺麗な個体が待っていた。
OM-D EM-1 [MZUIKO ED 12-40mmF2.8]
この個体が産卵したので、卵も撮影。
マクロレンズを持って来るんだったと後悔。
この♀は羽化して間もないと思えるほど綺麗に見えたが、狭い場所なのに周りに♂の気配はない。
もしかすると♂だけ採取されてしまったのでは、なんて勘ぐってしまいたくなってしまいたくなる。
負けずに、北の地で命を繋ぎ続けて欲しいと願いたい。
OM-D EM-1 [MZUIKO ED 12-40mmF2.8]